人工知能,

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人工知能とは│歴史

最近、人工知能(以下AIという)という言葉はテレビやインターネットによくみられていますが、詳しく知らない方が多いと思います。そこで、今回は 人工知能とは│歴史 について紹介します。人工知能に関心を持たれる方は、この記事を読んでいただけばと思います。

人工知能とは:

人工知能とは

人工知能は英語でArtificial Intelligenceで、この略称で「AI」と呼ばれています。
人工知能(AI)とは、人間と同様の知能であり、機械の形で表される行動、知覚、思考として定義されている。簡単に言えば、周囲の環境を認識し、行動を分析し、目標を達成することを最大化する可能性があるデバイスは、人工知能があるデバイスと見なされます。

人工知能(AI)の歴史とは?

私たちの生活の中で人工知能が搭載されている機会は多くなっていることが実感できると思います。
それでも、「人工知能のニュースをよく耳にはするけど、あまりピンと来ない」という人がほとんどではないでしょうか。そこで、人工知能について歴史から理解していきたいと思います。

以下の図はAIの歴史段階を占めています。

AIの歴史段階

(出典)松尾豊「人工知能は人間を超えるか」(KADOKAWA)p.61

第一次AIブーム 推論・探索の時代(1950年代後半~1960年代)

第一次ブームは、1960年代に起こった「推論と探索」に関するブームです。推論と探索というのはあるルールとゴールが決められているゲームの中で、コンピュータがなるべくゴールにたどりつけるように選択肢を選んでいくものです。推論と探索には迷路を解く際にしらみつぶしに選択肢を探索してゴールにたどり着く方法や、チェスなどの対戦ゲームにおいてなるべく自分が有利になるように選択肢を選んでいく方法などがあります。

このブームの中で、一見知的に見える問題をコンピュータが次々と解いていき世間を驚かせました。しかしよく考えてみると、解いている問題はすべて明確なルールが定義されているモノでした。
しかし、実際に現実にある問題については、その複雑な計算を処理する術がなく、解くことができませんでした。コンピュータの性能の限界が見えたことから、1970年代に一回目の冬の時代に突入していきます。

第二次AIブーム 知識をいれると賢くなる(1980年代)


第2次AIブームで盛り上がりを見せた「知識表現」に関して:エキスパートシステムです。
第一次ブームでは高度な計算はできましたが、現実にある複雑な問題の解決が難しかったんです。そこで革新的な「エキスパートシステム」は、膨大な専門知識の入ったソフトウェアで,専門家のように問題解決を行うことができるものです。第一次ブームと比較してコンピューターの小型化・性能が高まっており、ある程度はこれらの試みは成功しましたが、知識を教え込む作業が非常に煩雑であること、例外処理や矛盾したルールに柔軟に対応することが出来ません。

しかし、ここでも問題がありました。コンピュータには「常識」がないという問題です。ここで一つ例を挙げると、“熱を下げるには”という質問に対して、「解熱剤を飲ませる」または「殺す」と答えたそうです。確かに死ぬと体温は下がりますが…。そもそも前提として命を守るということがありますよね。

ただ、コンピュータにはそういった「常識」がないために、このような答えを出してしまうのです。結局、このような問題に直面し、第二次ブームは収束しました。

第三次AIブーム 機械学習・深層学習技術の発展(現在)

第三次AIブーム 機械学習・深層学習技術の発展(現在)

この第三次ブームが起こった大きな要因として、ディープラーニング(深層学習)という技術の発展、 ビックデータ の普及などが挙げられます。実は、ディープラーニングなどは、第二次AIブームの時代から研究されていましたが、実用化するためにはコンピュータの性能が追い付いていませんでした。

しかし、2000年代に入り、コンピューターの小型化・性能向上に加えインターネットの普及、クラウドでの膨大なデータ管理が容易となったことで実現可能なレベルとなり、第三次AIブームが沸き起こりました。


この技術により、画像や映像から情報を抽出したり、音楽や文字の生成などが可能となっています。ディープラーニングがこれからの人工知能の発展に大きく関わってくることは間違いないでしょう。

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