ウォーターフォール開発の他に、アジャイル開発もシステム開発における手法の一つです。ではこの手法の詳細をご存じですか。この記事には アジャイル開発のメリットとデメリット について調べましょう。

アジャイル開発のメリット・デメリット
システムやソフトウェアに合った開発手法を選択するためには、全部の特性を理解することが大切です。メリットが多く見えるアジャイル開発ですが、デメリットも理解した上で適切な開発手法を選択することは必要があります。
● メリット
アジャイル開発のメリットは、バグ発覚した際に戻る工数が少ないことです。従来のウォーターフォール開発の場合には、最初に決定した設計・計画を重視するため、トラブルの発生箇所によっては引返す工数が大きく、時間やコストが膨大に膨らむ可能性がありました。とはいえ、アジャイル開発の場合は、小型の単位で計画から設計、実装、テストを繰り返しているため、テストで問題が生じてもひとつイテレーション内を戻る分の工数で済みます。
その他、計画段階で綿密な仕様を決めないため、開発途中でユーザーと相談しながらフィードバックを行い、確認をしながら進められます。仕様変更や追加に対応可能なので、ユーザーの需要に最大限応えることができ、高い満足度が得られる点もメリットではないでしょうか。
● デメリット
計画段階で厳密な仕様を決めていないため、開発の方向性がブレやすいというデメリットがあります。さらに良くしようと改善を反復し、テストやフィードバックで変更・追加を加えていくことで、当初の計画からズレてしまうことが理由です。
また、ウォーターフォール開発の場合は、最初に指標となる機能設計と併せて、開発スケジュールを決めます。あらかじめスケジュールを設定しておくことで現状の進捗度を把握することが可能になります。
ところが、アジャイル開発では計画を詳細に立案しないから、スケジュールや進捗具合が把握しにくく管理するのが難しくなります。チームごとに小単位で開発を繰り返すため、全体を把握しきれずに、気付いたら納期に間に合わないということも起こりえます。
アプリ開発にも適したアジャイル開発のメリット
一般的に、システムやソフトウェアの開発には長い時間がかかり、1年以上を費やす場合も珍しくありません。
とはいえ、アジャイル開発なら、これまでの長い開発期間を減少させるだけでなく、開発途中でも仕様の変更や追加が可能です。
仕様の変更が発生しやすいWebサービスや、近年増加しているWebアプリ、スマートフォンアプリの開発に適しているため、現代に合った開発手法と言っても良いでしょう。
アジャイル開発とウォーターフォール開発、両方のメリットを活かして、組み合わせるというのもひとつの方法です。
まとめ
イテレーションを繰り返し、仕様を柔軟に変更や追加できることとしてメリットがありますが、アジャイル開発はデメリットもあります。アジャイル開発のメリットとデメリット、両方を把握し、プロジェクトに適当に採用しましょう。