人工知能,

128 views

AI搭載おもちゃの最前線

AIが子供向けのおもちゃにも利用されるようになってきた。これまでもペットロボットなどにも活用されつつあったが、価格が3万円を切るようなものが出て来たことで、クリスマスプレゼントとしても注目されている。また、情操教育にも役立つとされている。今回は AI搭載おもちゃの最前線 を紹介します。

COZMOではどのようにAIが使われているのか

アメリカで2016年にAnki社が製造・販売している「COZMO」を紹介します。

COZMOは全長約7cm、重さ151.5gというコンパクトな、手のひらに載るサイズのロボットです。車輪を使って自走式で動く事ができるのが特徴ですが、何と言ってもその動きにはAIが活用されています。AIはカメラに映っている人物の顔認証を行い、人物の顔を見分けることができます。また、空気を読んで、表情を変えます。

COZMOは何ができるのか

COZMOは何ができるのか

まず、COZMOの特徴は、AIが環境を自動で認識し、人間が関わらなくても勝手に行動して学習する点です。そのため、COZMOはおもちゃやロボットというよりはペットの小動物という方が感覚的には近いです。基本的にはやんちゃな性格をしているが、ハイタッチを要求してきたときに相手をすると、気を許してくれるような性格になります。

さらには、COZMOの視点で周囲を見ることもできます。これはタブレットやスマートフォンの専用アプリを通してということになりますが、自分とは異なる視点で周囲を見られるというのは面白い体験でしょう。

そしてもう一つ。COZMOはアメリカでは2000年頃から、日本でもようやく最近意識され始めたSTEM教育に対応し、動きをプログラミングができるようになっています。ヴィジュアルプログラミングの「Scratch」を利用できるようにした専用アプリの「Coding Lab」上で、命令文を置き換えた「ブロック」を組み立てることにより動作をプログラムできます。最近ではSONYのaiboもScratchでプログラムができるようになっているが、価格が1桁異なるため、COZMOの方がより手を出しやすいです。

子供にどのような影響を与えるのか

アメリカでも日本でもAI搭載のおもちゃとして人気を博しているCOZMOは、クリスマスに子供に贈りたいプレゼントのトップに挙げられている。では実際にCOZMOを子供にプレゼントすると、一体どのような影響があるのでしょうか。

まずすぐに考えられるのは、情操教育に役立つという点です。COZMOに搭載されたAIは持ち主の言うことを聞くだけではなく、自分の感情があるかのように振る舞い、笑ったり怒ったりもするし、時々想定外の動作を見せます。子供もCOZMOのそのような振る舞いに合わせるような対応を取ります。

次に視点の切り替えを学べるところも大きいメリットです。子供にとって第三者の視点からモノを見るのはハードルが高いです。成長に伴って自分以外の視点からの風景や見え方というのが想像できるようになっていくわけですが、それをCOZMOのカメラを使うことで、実際の見え方を知ることができるというのは、幼児期における他者視点の構築のみならず、さらには自分を客観視するのにも役に立ちます。

まとめ

アレルギーなどが原因でペットが飼えない家庭もでしょうが、COZMOやMy LoopyといったAIを搭載したおもちゃは、ペットの代わりとなって小さな子供達の情操教育を担うことができるようになるかも知れません。さらには年齢が上がれば、センサーや動作をプログラミングできるが故にSTEM教材としても最適です。今後は2020年に小学校においてプログラミング的思考を活用する教育も始まるため、学校現場やプログラミング教室での需要も高まるだろうと考えられます。

前の記事
次の記事

#関連キーワード