人工知能,

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Facebookが実施するAIの取り組み

SNSで24億人のユーザを抱えるFacebook は途方もないビッグデータを保持しているので、その膨大なデータを処理するには、AI(人工知能)の力が必要となります。そこで、今回の記事はSNSのユーザー数を最も抱える Facebookが実施するAIの取り組み を確認していきたいと思います。

SNSとAIの相性について

SNSとAIの相性について

Web上でユーザー同士のつながりを生むSNS

SNSはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、社会的な繋がりを提供するサービスです。インターネット黎明期にはE-mailのような手段でしか個人同士がつながりをもてなかったのです。ですが、SNSの登場によりユーザー同士が簡単にやりとり可能になり、Web上のソーシャルコミュニティの形成に寄与しました。現在では、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSが普及し、私たちの生活に不可欠な存在となります。

とりわけマーク・ザッカーバーグ同士が開発したFacebookは、大学在学中に学生が交流を図るためのサービスとして利用されていました。その後Facebookは世界最大のSNSへと発展し、現在約24億人のユーザーを抱えている最大規模のサービスになります。

SNSの特徴は、言語や音声、画像などの情報の受信や発信が主です。このようなビッグデータを処理するポテンシャルをもつのが、AI(人工知能)です

AIをふんだんに活用するFacebook

Facebookに限らず、SNSはAIがなくては発展できません。SNSに表示される投稿には、不適切なものやスパムが含まれます。それをフィルタリングするためにはAIによる機械的な処理が不可欠です

AIの研究機関として設立した「Facebook AI Research(FAIR)」、AIの最先端技術を研究し、社会全体のAI技術の底上げを図ることだというのです。FAIRの研究成果はオープンソースで公開されるなど、利益を追い求めず視野の広い取り組みをFacebookは行なっています。

人工知能をInstagramの投稿とハッシュタグで使って訓練

人工知能をInstagramの投稿とハッシュタグで使って訓練

FacebookのAIへの取り組みの歴史

Facebookはかなり以前から、AIを駆使したデータマイニングに力を入れました。たとえば、あるユーザーの投稿に載っている友人の顔写真を画像解析し、それを氏名とひも付けして、次回新しい写真が公開されると、自動で誰が映っているかが表示できます。。

Instagramを使った画像解析の実験

Facebookは2018年に、画像解析の実験を実施しました。Facebookが実験に用いた手法は、「転移学習」と呼ばれる機械学習の一種です。転移学習とは、すでに学習したモデルを別の領域に適応させる技術のこと。 広くデータが取得できる領域で学習したモデルを、データの収集が困難な別の領域に適応させる、などの使い方が可能です。 Facebookが実施した実験では、Instagramの画像で訓練したモデルを別のタスクに適応し、微調整が可能になるというのです。

この実験では、Instagramに載っていた35億枚の写真と、ユーザーが付けた17,000件のタグを使って、そして画像分類アルゴリズムを訓練したというのです。「猫」や「車のタイヤ」といった1,000のカテゴリーに画像を分類させたところ、85.4パーセントという高い正答率が得られた。Googleが2018年初頭に実施した同様の実験での正答率の83.1パーセントを下回るちう結果が出ました。

不適切な写真をAIが監視

Facebookでは、コミュニティの安全性を確保するために、AIを活用しています。その代表的なのが、コンテンツ・フィルタリングです。

たとえば、コンテンツ・フィルタリングに類した試みとして、自殺をほのめかす投稿やフェイクニュースの検出も行なっています。自殺の意思を示す可能性が高い投稿やライブストリームだけでなく、「大丈夫?」などいった投稿へのコメントも自殺の兆候としてFacebookは把握します。

ルーモス(Lumos)

キーワード検索

Facebookはさらに、検索機能にAIの画像認識技術を追加し、検索機能を大幅にアップしたシステムを開発しました。それが「Lumos(ルーモス)」です。

これまで、写真を検索するために、投稿の際に付けるタグで、キーワード検索を行いました。しかし、Lumosでは、タグのない場合でも、自由なキーワードで目当ての写真や動画が検索可能です。

Lumosでは、Facebookに投稿される写真にどのような物体が映っているかが、ディープラーニングによって自動的にカテゴリー別に分けられます。写真内にどのような対象が映っているかだけでなく、どのような内容が込められているかまで、Lumosは把握できます。

まとめ

Facebookの売り上げの7割は欧米ですが、利用者の7割はアジアです。そのため、利用者が多いが収益に結び付いていないアジアや新興国のマネタイズが、Facebookの課題です。Facebookのもつ情報は宝の山であり、それをAIによって有効活用されることで、マネタイズの手段の模索とAIとのリンクが期待されるでしょう。

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