人工知能,

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AIはわれわれの職を脅かす存在

第3次AIブームを支えるのが、「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる機械学習の一種です。囲碁を指すコンピュータープログラムのAlphaGoが囲碁の世界チャンピオンに勝利したことは、特定の分野に絞ればAIが人間よりも高パフォーマンスで問題を解決できることを証明しました。AIはボードゲームのような娯楽だけでなく、ビジネスへも応用されています。その結果 AIはわれわれの職を脅かす存在 になりました。

人工知能/ロボットから仕事を奪われるという危機

仕事を奪われるという危機

野村総研と英オックスフォード大学のオズボーン准教授らで行った共同研究によれば、10〜20年後に、日本の労働人口の49%が就いている国内601の職業において、人工知能もしくはロボットで代替可能であることが明らかになっています。

これにさきがける英・米の分析結果は、「The Future of Employment」(2013年 マイケル・A・オズボーン カール・ベネディクト・フレイ共著)や別の調査の中で両氏が関わった研究の中で発表されており、それぞれ英国35%、米国47%という試算が出されました。

労働人口の49%、AIで代替可能

代替可能な100種の仕事

本研究では職業を構成する各種定量データをもとに、米国および英国における先行研究と同様の分析アルゴリズムを用いて実施されました。その結果、従事する一人の業務全てを、66%以上の高い確率でコンピューターが代わりに行える=技術的にAIやロボットなどで代替できる職種に就業している人数を推計。就業者数全体に占める割合を算出しました。

 100の職種の中でも

「タクシー運転手」

「宅配便配達員」

「バイク便配達員」

「路線バス運転者」

などドライバー関係の職種が人工知能にとってかわられる可能性があると示唆されました。

ドライバー関係の職種が人間から大きな割合で奪われるというのは、将来の雇用問題にとって非常に大きな痛手になる可能性があります。

 また100職種の中で目立ったのは、

「NC研削盤工」

「NC旋盤工」

「自動車組立工」

「自動車塗装工」

「倉庫作業員」

「プラスティック製品成形工」

「製パン工」「めっき工」

など製造業など工場で働く人材に代替えの可能性があるのが目立ちました。例えば製造工場では現在でもオートメーションの製品がつくられ、それを最小限度のそれらの機械の動きを監視して正常に動いているかを見守る役割しかない現場もあります。現状ではオートメーションで担うことのできない組立作業や塗装、修理などの作業にもロボットにとってかわられる可能性が出てきます。生産現場や物流センターで人間に求められる仕事というのは少なからず減っていくことは間違いなさそうです。

日本は人工知能でも行える仕事ばっかり?

また、日・米・英で比較したAIによる代替可能性割合では、日本49%であるのに対し、米47%、英35%となりました。

日、米、英の代替可能性の高い労働人口の割合

        日、米、英の代替可能性の高い労働人口の割合

                (参照:NRI未来創発 ニュースリリース

野村は、クリエイティブ性、コミュニケーション性が必要な仕事や、型にとらわれない仕事は将来においても人が担うとしています。芸術・考古学、哲学など抽象的な概念を整理・管理する仕事や、他者とのコミュニケーション、交渉が求められる仕事は現在のところ人工知能では代替困難とされます。

AIの代替困難


たとえば、アートディレクター、映画監督、俳優、医師、作曲家、シナリオライター、小・中・高教員、保育士、中小企業診断士、ミュージシャン、漫画家、料理研究家、経営コンサルタント、法務教官、心理学研究者、声楽家、レストラン支配人などが該当します。

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