前回はセールスフォースの基本用語解説のパート1をご紹介しました。今度、他のキーワードをご説明します。では、 セールスフォースの基本用語解説(2) を見にいきましょう。

3.オブジェクトの種類
標準で用意されたオブジェクトの種類にはどんなものがあるのでしょうか。それぞれをみていきます。
リード
自社の顧客になっていなくても会社の商品やサービスに興味をもっている個人、団体、企業を表します。
リードの情報はファイルからインポート機能を使って一括で登録したり画面から入力したり、外部ソース(ウェブフォーム、外部システムなど)から登録されたりすることでSalesforce内に取り込まれます。
商談
収益をもたらす商談または営業イベントのことです。
Salesforce内で追跡する必要のあるものは、リードにマーケティング活動を行い商談に発展したもの、新しく取引先との間に発生したものなどが挙げられます。商談は作成してから、それが成約したか、失注(不成立)になったかどうかの情報も含まれます。
これらを両方追跡することで過去にどのようなものが成立したかまたは失注したかを知ることができます。
取引先
自社との間で何らかの関係が成立している団体、個人、企業のことです。顧客企業、競合企業、パートナー企業すべてが含まれます。
売上予測
四半期に見込まれる収益の推定値または販売が可能なサービス・商品の数量を推定したものです。
取引先責任者
取引、商談に直接関係のある、連絡先、個人、またはインフルエンサー(インターネットなどで一定の影響力をもつ発言を行うキーパーソン)です。
ケース
顧客から収集した問題点、質問、フィードバックなどを詳しく説明したものです。「Web-to-ケース」、「メール-to-ケース」という機能を使えば自社のウェブサイトや メールから ケースを自動的に取得できます。もちろん手動でケースを作成することも可能です。
ソリューション
顧客の問題および解決方法を詳しく説明したものです。ソリューションが蓄積されると、過去事例をもとに今起こっている問題の解決をすすめることができます。
ダッシュボード
企業統計値や主だったパフォーマンス指標をリアルタイムまたはある時点のスナップショットとして確認できます。
ダッシュボードは レポート機能により作成された情報を図やグラフの集まりで構成されます。
活動
TODOまたは予定されたカレンダーイベントです。キャンペーン・取引先・取引先責任者・リードなどに関する活動を一元的に定義して追跡できます。
商品
自社の商品・サービスおよび、見積に基づいて販売した商品・サービスの品目のことです。
レポート
Salesforceのデータを集計して分析したものです。画面に表示または印刷することが可能でCSVやExcelとしてファイル出力できます。さらに集計結果をもとに図やグラフを作成したりできます。
契約
2社以上の会社間でとりかわされた書面による合意のことです。
最後はオブジェクトではありませんが、上記のオブジェクトを扱う上で重要になるツールです。
Chatter
Salesforceのさまざまな画面に組み込まれたコラボレーションツールです。
Salesforceユーザ間でビジネス情報を安全かつリアルタイムに共有できます。
また、iPhoneやAndroid端末などスマートフォンやタブレット用のアプリケーションも提供されています。
以上がSalesforceを構成するデータの種類とその概要になります。
それぞれのオブジェクトとツールについて理解しておくことで、はじめて操作する画面でもスムースに運用を開始できます。
細かく覚える必要はありませんが、簡単な説明ができるように概要は理解してください。
まとめ
以上はセールスフォースにおけるオブジェクトの種類が解説されました。次回は、オブジェクトの項目、組織、タブとアプリケーションという言葉について調べしましょう。