テクノロジー企業は5Gの波に向けて積極的に準備している。ただし、その波に対して、ユーザーは関連情報を更新していないようだ。米調査によると、 5Gのメリットを意識していない米消費者 はかなり大勢いる。
T-Mobileは米国時間4月1日、2年前から進めてきたSprint買収の手続きを完了したことを発表した。この完了により、米国第3位と第4位の無線通信事業者の統合を進める準備がようやく整ったことになる。

提供:Angela Lang / CNET
5Gの展開やT-MobileとSprintの合併に関する新たな調査で、米国の通信業界の現状と5G高速接続に関する消費者の認識が明らかになった。
Waveformによる調査で、新たに合併したT-MobileとSprintが、通信市場のリーダーであるVerizonから顧客を奪える可能性は低いことが分かった。また、多くの消費者は5Gの利点を理解しておらず、5Gの展開に心を躍らせているわけではないようだ。

また調査によると、米国の消費者の多くは5Gの技術や、5Gがワイヤレス接続の未来に対してどのような意味を持つかということをまだ十分に理解していないという。5Gに関して多くのマーケティングが展開されているが、5Gのメリットを「非常に明確に」理解していると答えた消費者は全体のわずか32.8%だ。65.7%の消費者は、5Gの導入を待ち望んでいるわけではないと答えた。
また、合併したT-MobileとSprintに最も多くの契約者を奪われる可能性が高いのはAT&Tだという。AT&Tの顧客の約28%が新生T-Mobileへの乗り換えに関心を示した。Verizonの顧客の45.3%は、乗り換えに関心がないと答えた。
米国の消費者は、家庭における電波の状況が前年より悪化したとしている。そうした中、Verizonは家庭での通信のユーザー体験で大きくリードしている。