前回の記事にいくつかのプログラム言語が掲載されました。今度は他のWebシステム開発用のプログラム言語を読みましょうか。では、 Webシステム開発用プログラミング言語 (2) を見にいきましょう。

スクリプト言語とコンパイラ言語
各言語を紹介する前に、スクリプト言語とコンパイラ言語というものを紹介しておく。これはプログラム言語の種類のことだ。
プログラムを作成する際には、まずソースコードと呼ばれる人間が目で見てわかる命令文を書き連ねたものを作成する。コンピューターが、その都度命令文を読みながら実行する(動作する)ものを「スクリプト言語」と呼ぶ。
これに対し、コンパイラと呼ばれる翻訳プログラムに、コンピューターが理解できる命令文(人間には読めない)に置き換える操作を必要とするものを「コンパイラ言語」という。
両者の特徴としては次のようなものが挙げられる。
・スクリプト言語
命令内容の書き直しが容易で、スピーディーにプログラム作成が進められる。
・ コンパイラ言語
一旦コンピューター向けに翻訳したものを、プログラムとして実行するので、非常に動作が早い。
それぞれの特徴を理解して、言語を選びにも生かす必要がある。
Web以外の開発では一般的にコンパイラ言語が使われる。しかし、Webサービスはとにかく変更が激しい。スクリプトプログラムの書き直しが容易というのは、とても魅力的な特徴だ。また、プログラムの動作速度が求められないことも多く、スクリプト言語での開発も多い。
候補に上がるプログラミング言語
Web開発で使用される多くのプログラム言語を、メジャーなものからマイナーなものまで、幾つか紹介しよう。いずれも開発の候補にあがる言語だ。
Perl(スクリプト言語)
Web創世記の90年代初期はPerlというプログラム言語が用いられることが多かった。
最近では、新たに使用されるケースは減ってきたが、古くから使われているという事もあり、今でもPerlで書かれたプログラムは多い。
Java(コンパイラ言語)
90年代後半に登場したJavaというプログラム言語はサーバプログラムに革新をもたらした。当初は、Appletと呼ばれるプラグイン(Webブラウザの拡張)での利用だったが、サーバ上で動作する仕組みが登場し、世の中に本格的なWebシステムが出回り始めた。
C言語(コンパイラ言語)
これはあまり一般的な方法では無いが、C言語というプログラム言語でもサーバプログラムを作成する事が出来る。国内最大規模の匿名掲示板のプログラムは、以前はC言語を使って書かれていたもので、そのソースコード(プログラムの原型)も公開されている。
とにかく早いのが特徴だ。一部だけC言語で書くとものすごく速度が上がったりする。